
業績と事業概況
T&Dアセットマネジメントは、銀行や証券会社を通じて投資家に投資信託を販売する投資信託事業および、投資顧問契約を締結し年金・機関投資家の資金を運用する投資顧問事業を行っています。
2016年3月期のT&Dアセットマネジメントの投資信託の残高は、既存ファンドの解約や時価の下落などにより、前期末の7,313億円から6,134億円に減少しました。また、投資顧問契約においても、解約により前期末の9,922億円から8,034億円と減少しました。
収益面においても、運用資産残高の減少により、実質営業収益は24億円と15.4%の減収となりました。効率的な業務運営に努めましたが、本社移転費用などもあり、当期は純損失となりました。
日本のアセットマネジメント市場の推移
(顧客別)実質営業収益の推移
(事業別)実質営業収益の推移
今後の成長に向けて
T&Dアセットマネジメントは、T&D保険グループのアセットマネジメント会社として、グループの生命保険会社の資産運用と外部のお客さまの資産運用を事業の2本柱として取り組んでまいりました。
今後もこの取組みを継続するとともに、運用商品やサービスの品質の向上を徹底し、お客さまから信頼される資産運用会社を目指します。
投資信託事業
投資信託事業については、さらなる成長が期待できる事業分野であると認識しています。
T&Dアセットマネジメントは、特定の証券・銀行グループに属していない運用会社という特長を活かし、幅広い販売会社を通じて投資信託を提供していきます。
また、経営資源を戦略的に配分することにより、お客さまのニーズにマッチした優良な運用商品をタイムリーに開発・提供できる体制をさらに強化していくとともに、お客さまに商品の特長やリスクの内容をわかりやすくお伝えするため、情報発信力のさらなる向上に努めていきます。
投資顧問事業(国内外の年金・機関投資家など)
国内の年金市場は、高齢化の進展に伴い、成熟期を迎えており、成長が期待できない事業環境が続いています。お客さまが抱えるさまざまな課題に対して適切なソリューションを粘り強く提供し続けることにより、お客さまから長期にわたって信頼いただける会社を目指します。
また、国内外の機関投資家に対して、当社の優れた運用力を積極的に提供していきます。