1.基本的な考え方
生命保険事業をコアビジネスとするT&D保険グループは、商品・サービスを通じてお客さまに安心・安全を提供する、サステナブルな事業をその本業としています。また、機関投資家としての資産運用業務は、経済の発展やサステナブルな社会の実現にも密接な関わりを持っており、公共性の高い事業です。当社グループは、これらの事業を通じて社会に貢献する責任を有していると考えています。
T&D保険グループでは2021年5月に「保険を通じて、“ひとり”から、世の中のしあわせをつくる。ていねいに向き合い、大胆に変えるグループへ。」を経営ビジョンとして掲げ、2025年度に向けたグループ長期ビジョンを策定しました。長期ビジョンのグループ成長戦略・重点テーマの1つを「SDGs経営と価値創造」とし、社会的価値の創造を定量的に測る「非財務KPI」を新たに設定しました。SDGs経営に取り組み、社会課題を解決していくことは、当社グループが目指す「共有価値の創造」を実現し、「世の中のしあわせ」を生み出すことになるものと考えています。
私たちT&D保険グループは、社会とともに持続的に成長する保険グループであることを目指し、これからも一歩一歩、その歩みを続けていきます。
【T&D保険グループ 経営ビジョン/グループ長期ビジョン】
2.T&D保険グループのサステナビリティ重点テーマ
T&D保険グループは、事業活動に関わるさまざまなサステナビリティの分野から、社会にとっての重要度が高く、当社グループの事業との関連が大きい重要な社会課題を「SDGsの17の目標と169のターゲット」から抽出し、重点的に取り組む4つのサステナビリティ重点テーマを、以下のとおり定めています。グループ長期ビジョン「Try&Discover2025」においても、テーマごとに事業を通じた取組みを進めています。
重点テーマ① 健康で豊かな暮らしの実現 |
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お客さまのニーズにあった最適で質の高い商品・サービスを提供することにより、保険事業を通じて社会の持続的成長と、社会課題の解決に貢献します。 |
重点テーマ② 多様な人材が活躍できる環境づくり |
すべての人の人権を尊重するとともに、従業員の人格と多様性を尊重し、健康で安全に働ける環境を確保することにより、人材育成を図ります。 |
重点テーマ③ 地球環境保全・気候変動の緩和と適応への貢献 |
お客さまに保険商品・サービスを提供する自らの事業活動を通じて、気候変動の緩和と適応に貢献し、ネットゼロ社会の達成、生物多様性の保全にも取り組みます。 |
重点テーマ④ 投資を通じた持続可能な社会への貢献 |
責任ある機関投資家として、環境・社会・企業統治に配慮した投資を行うことで、長期安定的な収益の確保と持続可能な社会の実現に貢献し、社会とともに持続的に成長することを目指します。 |
※ 記載のターゲットに限らず、総合的な観点から各テーマの達成をはかります。
【グループストラクチャー・ビジネスモデル】
T&D保険グループは、持株会社であるT&Dホールディングスのもと、市場特化戦略を追求する国内生命保険事業をコアに、生保事業と親和性のあるクローズドブック事業、アセットマネジメント事業、ペット保険事業等から構成される特徴あるグループです。それぞれのビジネスモデルにおける強み・独自性を最大限発揮し、みなさまの暮らしとビジネスをサポートしています。
【サステナビリティ推進体制】
T&D保険グループは、取締役会の下部機関として代表取締役社長を委員長とする「グループサステナビリティ推進委員会」を設置し、グループ一体となって取組みを推進しています。
また、「グループサステナビリティ推進委員会」の下部機関として、サステナビリティ課題の状況と必要な対応を調査・検討する「サステナビリティ推進専門部会」、グループ一体的なESG投資を推進する「ESG投資専門部会」等を設置し、重要なサステナビリティ課題に対して積極的な対応を進めています。
さらに、当社グループのサステナビリティ対応について、外部有識者の視点や最新の動向を取り込み、その向上を図ることを目的に「サステナビリティ・アドバイザリー・コミッティ」を設置し、外部有識者と積極的な意見交換を図っています。
<T&D保険グループサステナビリティ推進体制>
(T&D保険グループ サステナビリティステートメント:2022年5月制定、2024年5月更新)