グループの連携を深め、サステナビリティ推進を強化していきます。
サステナビリティ推進体制
T&D保険グループでは、グループ各社のサステナビリティ・CSR担当役員(企画担当・CSR担当)などを構成メンバーとする「グループサステナビリティ推進委員会」*1を設置しています。
これにより、グループ各社がそれぞれの業務のなかで主体的にサステナビリティ推進に取り組むとともに、同委員会でのグループ横断的な方針や施策などの議論を通じてサステナビリティ推進体制を強化しています。
*1 2024年度、「グループSDGs委員会」から「グループサステナビリティ推進委員会」に名称変更。
グループサステナビリティ推進委員会
サステナビリティ推進のグループ内連携を一層図り、グループ一体となって取組みを進めていくことを目的に、取締役会の下部機関として設置されています。グループのサステナビリティ推進の要となり、SDGsおよびCSR活動の基本方針と重点テーマを定め、年間計画を策定し、その実施状況を定期的に確認します。委員長はT&Dホールディングス社長(代表取締役、取締役会議長)、副委員長はT&Dホールディングス サステナビリティ推進部担当執行役員です。2023年度の開催回数は4回でした。審議・検討または情報の共有を行った事項は、取締役会に報告しています。また、ますます重要となる気候変動の課題に積極的に対応するため、グループサステナビリティ推進委員会の下部機関として「気候変動リスク対応専門部会」*2「ESG投資専門部会」を設置しています。2023年度は、保険商品・サービスの提供やESG投融資が、環境・社会に与えるポジティブなインパクトを測定する仕組み・ルールを整備することなどを目的に、「ソーシャルインパクト検討部会」を新たな下部機関として設置しました。部会長は、グループのサステナビリティ推進を担当するT&Dホールディングス サステナビリティ推進部長、構成員はグループ各社の企画部門、リスク統括部門、資産運用部門の部門長および課題対応を行う実務担当者(課長層)です。加えて、T&Dホールディングスおよびグループ各社のサステナビリティ・CSR担当部署により構成するサステナビリティ推進ワーキング・グループ*3を設置しています。同ワーキング・グループは、グループ各社のサステナビリティ推進の情報を共有するとともに、グループサステナビリティ推進委員会の運営・活動を補佐し、グループ各社のサステナビリティの取組みを推進しています。グループサステナビリティ推進委員会では主に前年度からのサステナビリティレポートの変更箇所に対するレビューを実施し、当年度の開示内容を承認しています。また、グループサステナビリティ推進委員会を中心に、サステナビリティ重要テーマの主要指標に対する外部保証の取得、サステナビリティレポートに対する第三者意見の取得、およびサステナビリティ課題に対する有識者対談等を実施しています。
*2 2024年5月、「気候変動リスク対応専門部会」と「サステナビリティ推進ワーキング・グループ」は新設の「サステナビリティ推進専門部会」に統合。
*3 2024年度、「SDGsワーキング・グループ」から「サステナビリティ推進ワーキング・グループ」に名称変更。
サステナビリティ・アドバイザリー・コミッティ
当社グループのサステナビリティ対応について、外部有識者の視点や最新の動向を取り込み、その向上を図ることを目的に、2021年度に設置しました。
グループサステナビリティ推進関連情報の発信
グループ報やe-ラーニングを含めた研修・教育を通じて、グループ内にサステナビリティ・CSR関連情報を周知し、役職員のサステナビリティ意識向上に努めています。
T&Dホールディングス サステナビリティ担当執行役員 | 執行役員 森 恭弘(2023年度) 2023年度 グループSDGs委員会出席率100% |
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T&Dホールディングス サステナビリティ推進専担部署 | T&Dホールディングス サステナビリティ推進部 |
グループ各社サステナビリティ・CSR担当部署 | グループ各社にサステナビリティ・CSR担当部署 を設置(企画部門・広報部門) |
T&D保険グループサステナビリティ推進体制(2024年7月現在)
サステナビリティ課題に対応する委員会
T&Dホールディングスでは、ISO26000の中核主題・課題ごとに、以下の表に示すような会議体で取組みを推進しています。
会議体 | 会議の長 | ISO26000中核主題・課題 | |
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経営執行会議 グループ成長戦略会議 |
ホールディングス社長 | 組織統治 | 組織統治 |
グループサステナビリティ推進委員会 (2023年度開催回数:4回) |
ホールディングス社長 | 環境 | 汚染の予防・持続可能な資源の利用・気候変動緩和および適応・環境保護・生物多様性および自然生息地の回復 |
コミュニティへの参画およびコミュニティの発展 | コミュニティへの参画 | ||
人権 | デューデリジェンス・人権に関する危機的状況・加担の回避・差別および社会的弱者 | ||
グループコンプライアンス委員会 (2023年度開催回数:4回) |
ホールディングス社長 | 公正な事業慣行 | 汚職防止・責任ある政治的関与・公正な競争・財産権の尊重 |
グループ人事専門委員会 (2023年度開催回数:12回) * 2024年度よりグループ人的資本向上専門部会で対応 |
ホールディングス人事担当執行役員 | 労働慣行 | 雇用および雇用関係・労働条件および社会的保護・社会対話・労働における安全衛生・職場における人材育成および訓練 |
グループ人的資本向上委員会 (2024年度開催予定回数:4回) |
ホールディングス人事担当執行役員 | 労働慣行 | グループ人材戦略の策定および見直しに関する事項・グループ人材戦略の推進に関する事項・その他グループ横断的な人的資本の向上に向けた課題に関する事項 |
グループリスク統括委員会 (2023年度開催回数:16回) |
ホールディングスリスク統括部担当執行役員 | 公正な事業慣行 | バリューチェーンにおける社会的責任 |
消費者課題 | 消費者データ保護およびプライバシー | ||
グループ主要各社 お客さまサービス部門、および商品開発部門 |
— | 消費者課題 | 消費者に対するサービス・支援ならびに苦情および紛争の解決・教育および意識向上 |
グループサステナビリティ推進委員会以外のISO26000中核主題・課題に対応する委員会の活動は次のとおりです。
経営執行会議およびグループ成長戦略会議
当社は経営執行会議およびグループ成長戦略会議を設置しています。経営執行会議は、会長、社長、副社長および主担当の業務を有する執行役員で構成され、主に当社の経営および当社グループの経営管理に関する重要な事項を審議および決議しています。また、グループ成長戦略会議は、社長および経営企画部門、財務戦略部門を担当する執行役員、ならびに太陽生命および大同生命の社長を兼務する取締役で構成され、グループ成長戦略等に関する事項およびそれに付随する重要な事項を審議します。
グループコンプライアンス委員会
T&D保険グループのコンプライアンス態勢を強化することを目的に、取締役会の下部機関として設置しています。委員長は社長、副委員長はリスク統括部(コンプライアンス)担当執行役員です。グループのコンプライアンス態勢の推進や監視・改善等に加えて、公正な事業の推進に向けた課題や、職務遂行上の法令違反行為等の課題も当委員会で調査・企画・協議されます。グループの公正な事業慣行に対するコンプライアンス推進状況について定期的なモニタリングを行い、当委員会で審議することにより、T&D保険グループコンプライアンス行動規範の遵守状況、コンプライアンス態勢の有効性等を検証しています。審議・検討または情報の共有を行った事項について、取締役会に報告しています。
グループ人的資本向上委員会
T&D保険グループの成長に向けた人的資本向上を目的に、これまでの「グループ人事専門委員会」をグループ成長戦略会議傘下の委員会である「グループ人的資本向上委員会」として2024年4月1日付で改編しました。当委員会は、グループ人材戦略の策定・推進や、グループ横断的な人的資本の向上に向けた課題に関する審議・検討を行うことを任務とし、四半期ごとに開催しています。委員長は当社人事総務部担当執行役員とし、委員には生命保険3社の人事部門の担当役員および部門長に加え、改編を機に経営企画部門の担当役員および部門長を選任することで、経営戦略と人事戦略の連動を強化する体制としています。
また、グループ人的資本向上委員会の傘下にグループ人的資本向上専門部会(月次開催)を設置し、委員会で審議・検討された事項の具体的な検討・実施を行うこととしています。
グループリスク統括委員会
当社グループにおけるリスクを統括管理し、リスク管理の徹底を図ることを目的に、経営執行会議の下部機関として設置しています。委員長はリスク統括部担当執行役員です。取引先の外部委託管理にかかるリスクも当委員会で調査・企画・協議しています。審議結果について、経営執行会議および取締役会に報告しています。
グループ主要各社お客さまサービス部門、および商品開発部門
生命保険3社をはじめとするグループ各社のお客さまサービス部門および商品開発部門では、消費者に対するサービス・支援ならびに苦情および紛争の解決・教育および意識向上に努めています。