
T&Dフィナンシャル生命は、現中期経営計画(以下、「中計」)のマーケット戦略として、『「商品ラインアップの多様化」、「代理店販売網の拡大」、「お客さまサービスの向上」を推進し、乗合代理店市場においてお客さまや代理店から選ばれる会社となり、業績(新契約高・EV)を拡大していく。』ことを掲げています。
中計1年目である2017年3月期は、契約業績指標としている、新契約高と保有契約高がそれぞれ2,354億円、1兆8,793億円と、同期の経営目標である2,200億円、1兆8,500億円を達成しました。
特に新契約高は、国内金利低下の影響で主力の円建て一時払終身保険の販売停止があったものの、注力していた収入保障保険等の平準払商品が前期比102.8%増の1,699億円と、大きく伸展しました。
2017年3月期のMCEVは、前期末から39億円増加し、974億円となりました。新契約価値は、国内金利低下の影響で第3四半期までマイナスで推移しましたが、外国為替連動型一時払終身保険に新特約を導入するなど、新契約価値向上に向けて行った取組みにより第4四半期に反転し、9億円となりました(前期末からは25億円の減少)。



商品戦略
T&Dフィナンシャル生命は、多様化するお客さまのニーズに応えるため、給付内容を差別化した商品を開発してきました。2016年4月以降もさまざまな商品・特約を提供しています。
2016年8月には、収入保障保険「家計にやさしい収入保障」および特定疾病収入保障保険「働くあなたにやさしい保険」の商品改定を行い、販売を開始しました。具体的には、従来商品に比べ、加入年齢や保険期間などを拡大したほか、上皮内がんに関わる保障の充実、および急性心筋梗塞・脳卒中による支払事由の平明化などの改定を行いました。
2016年11月には、一時払終身保険「生涯プレミアムワールド3」に付加可能な2つの特約の取扱いを開始しました。具体的には、解約払戻金額が一時払保険料の100%・105%・110%のいずれかに到達した場合に、自動的に海外金利から国内金利を活用した終身保険に移行する「目標値到達時終身保険移行特約」、および要介護1以上で終身年金として受取可能な「介護年金支払移行特約」の取扱いを開始しました。
また、2017年2月に、平準払終身医療保険「家計にやさしい終身医療」の販売を開始しました。本商品はT&D保険グループ各社の協力を得て開発し、タバコを吸わない方の保険料を割り引き、日帰り入院・外来手術から保障するシンプルな医療保険です。短期入院、生活習慣病、先進医療などに備える保障も取り揃えており、現在の医療制度や医療技術の進歩に見合った、お客さまにとって必要な保障を提供しています。
さらに、2017年5月には、一時払終身保険について、従来商品より保険契約費用を縮減することにより、低金利環境下でも極力継続提供を可能とした「生涯プレミアムジャパン4」、および従来商品より保険契約費用を縮減し、お客さまへの還元を高めた「生涯プレミアムワールド4」の販売を開始しました。両商品は、従来商品の「生涯つかうお金」と「将来のこすお金」を同時に準備できるという特徴を継承しつつ、契約年齢範囲を拡大するとともに、契約年齢群団・性別ごとの料率設定にするなど、お客さまニーズにより幅広くお応えできる商品です。
これらの商品提供などを通じ、金融機関、来店型保険ショップの開拓に努めたことにより、お客さまとの窓口となる取扱代理店が増加し、2016年度末現在、合計137の金融機関等と代理店委託契約を締結しています。
主な商品の発売・リニューアル
2016年8月 | 「家計にやさしい収入保障」リニューアル 「働くあなたにやさしい保険」リニューアル |
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2016年11月 | 「目標値到達時終身保険移行特約」取扱い開始 「介護年金支払移行特約」取扱い開始 |
2017年2月 | 「家計にやさしい終身医療」販売開始 |
2017年5月 | 「生涯プレミアムジャパン4」販売開始 「生涯プレミアムワールド4」販売開始 |

