社外取締役メッセージ

T&Dホールディングスの3人の社外取締役より、コーポレート・ガバナンスや今後の取組みに関するメッセージをお届けします。

形式主義に走ることなく、ガバナンス体制に「魂」を吹き込む 取締役(社外役員・非常勤)堀 龍兒

昨今、多くの日本企業がコーポレート・ガバナンスの強化に取り組んでいます。社外取締役の数、取締役に占める社外取締役の割合も増加しています。それ自体は大変良いことだと思いますが、個々人としては素晴らしい社外取締役が揃っていながら、実際にガバナンスが機能していない企業も散見されます。形式ばかりにとらわれず、ガバナンスに魂を吹き込むことが、今後の日本企業ガバナンスの大きな課題であるように思います。

ガバナンスに魂を吹き込むためには、形式主義に走らず、現場を知ることが大変重要です。当社では、社外取締役および社外監査役が傘下生命保険会社の営業、支払査定、システム開発など、さまざまな現場を視察する機会を設けており、取締役会で議論される背景を知るうえで大変参考になります。また、私が委員長を務める任意の「指名・報酬委員会」では、当社だけでなく、傘下生命保険会社の役員選任も審議の対象としています。このため、顔と名前が一致しないというような事態を避けるため、候補者と直接お会いする機会を設けてもらうようにしています。

ガバナンスの実効性を高めるための工夫は、社外取締役の経歴にも表れています。当社では私を含めて3名の社外取締役が選任されています。私自身は、総合商社で経営に携わった経験と、法務を専門分野とする大学教授としての経験を活かし、経営の視点や法務の視点を踏まえた意見を忌憚なく述べることに力を注いでいます。私以外のお二人もそれぞれが異なる専門分野を持ち、バランスの良い構成だと考えています。さらに、取締役会の議案については、事前に各部門が社外取締役に直接説明を行う機会を設けるなど、意見を述べやすい環境が整備されています。

日本では少子高齢化が進む中、生命保険市場は縮小していくとの見方もあります。しかしながら、当社グループは時代を先取りしたシニア向けのユニークな商品・サービスの提供により、国内生命保険市場の掘り起こしに成功しています。社会の高齢化は、当社グループにとって事業機会の拡大につながっています。この先、シニアの方々が安心して暮らせる社会、活躍できる社会に向けたT&D保険グループの取組みに、是非期待していただきたいと思います。

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