社外取締役メッセージ

独自の事業戦略を尊重し、グループ全体のバリューを向上 取締役(社外役員・非常勤)大庫 直樹

2017年6月に当社の社外取締役に就任しました。私の本業は経営コンサルタントであり、その視点から、企業にとって独自の戦略を展開するということは、非常に重要なことだと考えています。翻って日本の金融機関の戦略を見ると、同じような戦略を掲げる傾向が強く、経営統合についても、単に規模の拡大を目指すだけのものが多いように思われます。

その点、T&D保険グループは、中核となる生命保険会社3社にそれぞれ独自の事業戦略があり、持株会社のもとでこれらの会社が一つにまとまって展開しています。大変ユニークな存在であり、私はグループ設立当時より注目をしていました。

日本の生命保険業界は、人口の減少に伴い自然体では確実に業容が小さくなる厳しい事業環境に置かれており、それをどう打ち返すかが成長戦略のポイントとなります。当社にとって、資本力やスケールメリットを活かした戦略が必ずしも馴染むとは言えません。これまでも当社は、時代の変化を見据え、他社に先んじて優れた商品・サービスを打ち出すことで事業機会を創出してきました。このような当社であれば、今後も他社に例を見ない独自の戦略により厳しい競争環境の中でも勝ち残れるものと確信し、その実現に私が果たせる役割もあると考え、当社の経営に参画することを決意しました。

就任して気づいたことは、当社の強みの一つに、良い意味で経営理論の基本を徹底するガバナンスがあるということです。基本を徹底することは、できそうでなかなかできるものではありません。取締役会の場においても、社内で今、どのようなことが起きているか、それにどのように対処しているかが、意思決定のプロセスを含めしっかりと説明されます。こうした真摯な姿勢もまた、当社の成長を支える背景になっていると考えています。

全体が強くなるためには一つひとつのドメインが強くなければなりません。当社グループは、一つのガバナンスのもと、傘下企業がそれぞれ独自の事業戦略を持ち、強くなることでグループ全体のバリューを増大させることを目指しています。私も微力ながら、社外取締役という立場から役職員の皆さんとともにグループ全体の成長に力を尽してまいります。

ページの先頭へ戻る
Copyright 2017, T&D Holdings, Inc. All Rights Reserved.