
業績と事業概況
T&Dアセットマネジメントは、銀行や証券会社を通じて投資家に投資信託を販売する投資信託事業および、投資顧問契約を締結し年金・機関投資家の資金を運用する投資顧問事業を行っています。
2015年3月期のT&Dアセットマネジメントの投資信託の残高は、グループの生命保険会社の変額年金向けの私募投信が償還により大きく減少したことなどにより、前期末の9,373億円から7,313億円に減少しました。また、投資顧問契約においても、前期末の9,952億円から9,922億円と若干の減少となりました。
収益面においても、投資信託の営業収入が減少し、実質営業収益は29億円と12.7%の減収となりました。効率的な業務運営に努め、費用を抑制しましたが、当期純利益は前期比78.4%の減益となりました。
日本のアセットマネジメント市場の推移
今後の成長に向けて
T&Dアセットマネジメントは、T&D保険グループのアセットマネジメント会社として、保険資産の運用からビジネスをスタートさせましたが、現在では、年金・機関投資家や個人投資家などのグループ会社以外のお客さまからの収入が実質営業収益の7割を占めるようになりました。
今後も投資信託事業と投資顧問事業をビジネスの二本柱として、運用商品やサービスの品質の向上を徹底し、お客さまから信頼される資産運用会社を目指します。
(顧客別)T&Dアセットマネジメントの実質営業収益の推移
(事業別)T&Dアセットマネジメントの実質営業収益の推移
投資信託事業
投資信託事業については、さらなる成長が期待できる事業分野であると認識しています。
T&Dアセットマネジメントは、特定の証券・銀行グループに属していない運用会社という特長を活かし、幅広い販売会社を通じて投資信託を提供していきます。
また、経営資源を戦略的に配分することにより、お客さまのニーズにマッチした優良な運用商品をタイムリーに開発・提供できる体制をさらに強化していくとともに、お客さまに商品の特長やリスクの内容をわかりやすくお伝えするため、情報発信力のさらなる向上に努めていきます。
投資顧問事業(国内外の年金・機関投資家など)
国内の年金市場は、年金制度や会計制度などの変更を控えて大きな変革期にあり、厳しい事業環境が続いています。お客さまが抱えるさまざまな課題に対して適切なソリューションを粘り強く提供し続けることにより、お客さまから長期にわたって信頼いただける会社を目指します。
また、国内外の機関投資家に対して、当社の優れた運用力を積極的に提供していきます。