責任投資原則(PRI)への署名

生命保険業を事業の中心とする当社グループにとって、持続可能な社会の構築に貢献する責任投資の実行は、最も基本的な役割の一つです。太陽生命、大同生命、T&Dアセットマネジメントの3社は、国連が支援する「責任投資原則(PRI:Principles for Responsible Investment)*」に署名しています。

太陽生命

太陽生命は、機関投資家として社会的責任をより一層果たしていくためには、投融資活動を通じて社会や環境により良い影響を及ぼし、持続可能な社会の実現に貢献していくことが不可欠であると考えています。

こうした考えのもと、2007年3月、責任投資原則(PRI)に日本の生命保険会社として初めて署名しました。当社は、同原則に基づく、環境・社会・企業統治(ESG)の課題に十分配慮し、持続可能な社会の実現に向けた資産運用を推進しています。

大同生命

大同生命は、責任投資原則(PRI)の趣旨に賛同し、2016年11月に署名機関となりました。当社は、従来より事業活動を通じて社会的課題の解決に貢献する取組みを進めており、資産運用の分野においても、ESG(環境・社会・企業統治)課題を考慮した投融資を推進していくことで、持続可能な社会の形成に貢献しています。

T&Dアセットマネジメント

T&Dアセットマネジメントは、投資運用業を営む機関投資家として受託者責任を果たすにあたり、責任投資原則(PRI)の趣旨に賛同し、2012年3月に署名機関となりました。本原則に則り、投資プロセスにおいて環境・社会・企業統治(ESG)にかかる課題を含む投資先企業の状況を十分に把握し、建設的な対話(エンゲージメント)や議決権行使などを通じて企業の持続的な成長の追求に努めることにより、お客さまからお預かりした資金の中長期的な投資リターンの拡大を目指します。

各社のPRIの取組状況は、PRI Transparency Report(英文)で報告しています。

WEB https://www.unpri.org/signatories/transparency-reports-2018/3350.article

* 責任投資原則(PRI)は、2006年に国連事務総長であったコフィー・アナン氏が世界の金融業界に対して提唱した行動規範です。なお、同原則には、世界で1,700超、日本では62の金融機関等が署名しています(2018年7月現在)。

ESG投資の取組み事例

太陽生命、大同生命、T&Dアセットマネジメントでは、次のようなESG投資の取組みを行っています。

再生可能エネルギー発電事業、エネルギー効率化事業への投融資

「スマートエネルギー都市づくり」「気候変動の影響への適応」の施策や、CO2削減等の環境改善効果が期待される都市鉄道利便増進事業に取り組む自治体や独立行政法人の事業を資金面で支援するグリーンボンドへの投資を実施しています。また、クリーンエネルギーを提供する太陽光発電事業に取り組む事業を対象とするファンドへの投資を通じ、地球温暖化対策の推進に貢献しています。

豪州における水不足問題の解決に貢献できる「海水淡水化プロジェクト」への融資

豪州の州政府機関が官民連携で取り組む水道水供給を目的とした海水淡水化プロジェクトへの融資を実行しました。本融資は、水不足に苦慮してきた地区における社会インフラの整備に貢献する取組みです。

中南米・カリブ海地域諸国での教育・若年層支援・雇用支援に貢献する「EYEボンド」への投資

「EYE(Education教育・Youth若年層支援・Employment雇用支援)ボンド」とは、その調達資金が、米州開発銀行のEYEボンド・プログラムの各プロジェクトに充当されることを目的として発行される債券です。EYEボンドへの投資により、同地域の教育・若年層保護・雇用支援を通じた持続可能な社会の実現に貢献しています。

開発途上地域におけるインフラ整備・雇用創出支援などに貢献する「ソーシャルボンド」への投資

開発途上地域の経済・社会開発に向けた資金供与等の政府開発援助(ODA)を実施する政府系機関である「JICA」が発行するソーシャルボンド(社会貢献債)に投資しました。調達資金は、主に開発途上地域におけるインフラ整備・雇用創出支援等の事業に活用されます。

人々の健康増進に寄与する事業を応援する「元気健康応援ファンド」「日本健康社会応援ファンド」「健康関連社会貢献ファンド」への投資

「健康寿命の延伸」という社会的課題に応えることを目的に、人々の健康増進に寄与する、医薬品、ヘルスケア、スポーツクラブ、健康食品等の事業を行う国内上場企業株式を対象とする「元気健康応援ファンド」及び人々の健康増進に寄与する事業を応援する「日本健康社会応援ファンド」に投資を実施しました。

持続可能な社会形成に貢献する企業への投資

ESG(環境、社会、ガバナンス)リサーチに基づいた銘柄選択によりESGに優れた企業に選別投資する「T&D日本株式ESGリサーチファンド」に太陽生命、大同生命が投資しています。同ファンドはT&Dアセットマネジメントが設定、運営しています(2015年7月より運用開始)。